2016/10/26 05:18

書斎のソファに腰を下ろし

本のページをペラペラとめくっていくサリー。

本を読むのが本当に大好きなのです。

まるで知らない世界に冒険に出かけていくような、ドキドキする感覚。

ついつい、にやけてしまいます。

ふいに、ある言葉が彼女の目にとまりました。


「今日も君は誰かの書いた夢を見る」


どういうことでしょう?

誰かに夢を見させてもらっているってことでしょうか?

サリーはもう一度この本を最初からちゃんと読むことにしました。


すると、その時、


「サリー!もう寝なさいよー!」


お母さんの元気な声が書斎まで響いてきました。


「あー、もう。いいとこだったのに」


時間が来てしまったようです。

続きはまた明日。

窓から隙間風が囁くように吹いてきます

もうすぐ雪が降る頃

お空には天の川が流れていました




Settling herself on a sofa in the study,Sally started shuffling through the book.


She really really loves reading.


Her heart pounds as if she’s exploring the unknowns of a new world.


This thrilling feeling makes her smirk.


Within a single glance, a phrase attracted her attention.


“Today, again you dream a dream someone draws.”


Hmm... What on earth is it trying to say...?


Is it simply telling me there is somebody who draws dreams for us... ?


Sally decided to read this book from the beginning without skipping.


But, then...


“Sally! Time to go to bed now!”


Her mom’s cheerful voice reached and echoed in the study.


“Aww, no! I just started reading!”


Looks like she needs to finish up for today.


She will continue the rest tomorrow.


Swishy swashy... A cold wind is whirring softly through the crack of a window.


A snowy season is right around the corner.


Thousands of stars were floating and filled the skies, just like the Milky Way.



原文・絵 あんでぃ

英訳 Nao


next comig soon

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編集後記~Editors note~

お母さんの声で、作業を途中で投げださなければならない時が、数え切れないくらいこれまでありました


ごはんの合図、寝る合図、いってきますの合図、そして遅刻の合図


リビングから寝室まで、よくもまぁ、あんなに声が通るもんだな、といつも感心していました


ただ

時折、お母さんの声が聞こえない日があるのです


その時は、お母さんのSOSのサイン


そう、風邪をひいてる時です

喉が痛いので、いつものように大きく壁をすり抜けるような大きな声が出せません


いつもなら、もうご飯ができる時間なのにおかしいな、とリビングを覗いてみると、お母さんは辛そうにしているのです


お母さんの声は、元気な証拠


お母さんの声は、幸せな証拠


今は実家を出ているけれど

たまに、風に乗ってここまで届くんじゃないか、とソワソワ、ニヤニヤしてしまいます


18時、それが実家の夕飯の時間

夕飯にしては、少し早い時間でしょうが

どのご家庭よりも、一足先に、お母さんは大きな声を出して僕を呼んでくれます


生きてる証拠とともに



追伸:

こうして毎月絵を描いていると

毎月自分の上達度が分かって楽しいです

先月よりも今月の方が絵が上手

きっと来月はもっと上手になっているはずです


楽しみにしていてください



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